
2026年夏季賞与(ボーナス)の支給予想額が平均55.2万円となり、理想とする金額80.2万円との間に25万円の開きがあることが、就職情報会社「マイナビ」(東京)の調査で明らかになった。「賞与が少ない」ことをきっかけに転職を考えたことがある正社員は42.9%に上り、そのうち58.2%が実際に転職していた。深刻な人手不足が続く中、賞与の水準や従業員の納得感を高める企業姿勢が離職防止の鍵となっている。
調査は5月1日~8日にかけて、従業員3人以上の企業に勤める20~59歳の正社員を対象にインターネット上で実施され、約1万8000人が回答した。
2026年夏季賞与の支給予想額は平均55.2万円だったのに対し、「自分の仕事に見合う理想の賞与額」は平均80.2万円に上り、その差は25万円に達した。
年代が上がるにつれて賞与額は上昇するが、それに伴って理想額も上がるため、どの年代でも予想額と理想額の間に大きなギャップが生じている。
「賞与が少ないことがきっかけで転職を考えたことがあるか」の問いには42.9%が「ある」と答え、そのうち58.2%が実際に転職に至った。転職を決意した際の賞与額は平均29.5万円だった。
2025年夏季に支給された賞与に対する納得感を尋ねたところ、51.0%が「納得している」と回答。年代別では20代が61.3%と最も高かったが、30代や40代では納得感が著しく低下する傾向が見られた。マイナビの担当者は「この年代は管理職が多く、自分の評価に部下の評価が反映されることが背景にある可能性がある」と推察した。
賞与額に納得している人のうち、企業側からフィードバックを受けた人の割合は61.0%だったのに対し、納得していない人では27.3%にとどまった。担当者は「賞与額の調整が難しい場合でも、説明機会の充実やフィードバックを工夫することで従業員の納得感や定着に寄与できる可能性がある」と述べた。(濱佳音)